S.KARMAのブログ(と言う名のsexy隊長のブログ)

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映画と『アントマン』とsexy隊長

   

※ネタバレがありますので、お気をつけください。ネタバレが嫌いな方は読まないでください。

アントマン

アントマン

アントマン

アントマン

アントマン

仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング(ポール・ラッド)。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていくが……。

シネマトゥデイ

エドガーライト監督で描いていたら、もっと面白くなっていたのに!

今までのマーベルシリーズの中でも郡を抜いて面白いです。
陳腐な言い方をすると、笑いあり涙ありのストーリー。
ちゃんと説明すると、凄く人間味溢れたストーリーなんです。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも同じような理由で大好きなんですが、人間味溢れる部分で言ったらアントマンには敵いません。
そしてヒーローになる動機もアントマンは面白い。
普通のヒーローは街を救う!はたまた世界を救う!といった動機ですけど。
元犯罪者×離婚からの養育費問題に苦しむ主人公、金が貰えるならなんでもいい!!
みたいな状態で1.5cmサイズになる怪しいスーツを着るヒーローになります。リアル!
とてもリアル!某船に乗ったり、某除染員みたいな展開でヒーローになる感じです。
それ故に、見てて応援したくなるんですよ。もちろんキャラ設定の時点で、応援したくなるような外堀は出来てるんですけどね。
ちなみに私、アイアンマンがあまり好きじゃないんですよ。
大企業でお金持ちの社長が頑張ってるの見ても何も共感できないし、むしろ原因は自らのビジネスにありました。
そんな話、どこにも共感出来なくて「ほへー。ヒーローっぽくてかっこいいねぇー。」ぐらいの感じでした。
しかもなんかスーツが無駄にハイテクで無駄にかっこいい。
アントマンなんてそんなハイテク機能ないから、よいしょよいしょと着替えるんですよ。昔の電話ボックスで着替えるスーパーマンみたいで素晴らしいですよ!

よくヒーローにはパートナーというのが付き物ですね。
アイアンマンだったら秘書のペッパー・ポッツになるのかな?ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーならロケットとクルード。
この1.5cmのヒーロー、アントマンにはアリさんがパートナーにつきます。いたって普通のアリさんです。
同じくスーツを着た誰かとかではなくアリさん。
アリさんに1.5cmの世界の何たるかを教えてもらい修行します。言わば師匠的な存在。
そして移動時には羽アリに乗って移動したりします。その姿が本当にかっこいいし、かわいいんです。
アイアンマンやスパイダーマンよりも子供にはアントマンを見てもらいたいですね。親子愛の話ももちろんありますし…娘がめちゃくちゃかわいいんですよ。
最後に親に隠れてペット飼うんですけど、そのシーンが本当に萌えポインツ!
何隠れてコソコソ餌あげてるんだよー!みたいに言いたくなります。まぁそのシーン、友人はドン引きだったらしいですけど。
ピクセルの時もそうですけど、親子で見てもらいたい映画のひとつです。

さて、褒めましたし。
いつも通りの文句の時間です。

この映画の公開は2015年夏でしたが、企画の立ち上げは2006年春。
その立ち上げ時の監督・脚本、ようするに原案が「エドガー・ライト」だったんです。
エドガー・ライトは「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」や「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」の監督・脚本の方です。

まさにこの3本です!
これを見ていただければ分かるんですけど、どれも人間臭い。
世界が滅亡してるときに彼女のことと友人を考えたり、馬鹿みたいに酒を飲んだり。
バカバカしいと捕らえるか、人間臭さと捕らえるか微妙なところですけど…まぁそんなに正義感が強くて「俺が世界を救わなきゃ!」って考える人は少数でしょう。
大多数が自分のことしか考えません。そんな人間臭さを面白おかしく、そしてリアルに描けるのがエドガーライトです。
そんなエドガーライトですけど

「マーベルとエドガー・ライトは創造上の見解の相違により、袂を分かつことになりました。」

という声明と共に降板いたしました。
真面目とコメディの融合、まさにアメコミらしいといいますか、マーベルらしい作品が作れたんじゃないかな?と思います…。
本当にそこだけが悔やまれる。
ちょっと調べたら、アベンジャーズの監督も似たような理由で嘆いていました。

幻のエドガー・ライト版『アントマン』はマーベル史上最高の脚本だった…『アベンジャーズ』監督が明かす – シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0072657

ライト監督の離脱が発表された際、コルネットを高く掲げうつむく自身の写真をツイッターにアップしてその降板を嘆いていたウェドン監督は、BuzzFeed Newsから改めて今回の件について問われると「ただ理解できないんだ」とため息交じりにコメント。「脚本はマーベルがこれまで手にしたものの中で最高だっただけでなく、最もマーベルらしいものだった。『アントマン』には全く興味がなかったんだけど夢中になったよ」とライト監督の脚本を絶賛した。

 「何が間違ってしまったのかわからないよ。本当に悲しかった。疑いの余地なく、マーベルが完璧なものにできるものだと思ったから。両者のコラボレーションはこんなにも正しいと思えるのに、それ以上にその相違を重要視する理由が理解できない。違っているからこそ互いに補い合えたんじゃないかと思うんだよね」と無念の思いを口にしている。

アントマン、今の状態でも面白いんですけど…この1点が最高最大に悔やまれる。

 

 - 映画は映画館で見るもの

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